コンサートでもない、映画でもない、SFでなくもない 「HTML劇場」──

情報風景インスティテュート株式会社

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Human Noon


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第十七章 葛飾島 柴又村

松竹映画『男はつらいよ』 主演:渥美清 原作・脚本・監督:山田洋次
シリーズ第15作 寅次郎相合い傘(1975年) 冒頭の夢…… 葛飾島(1:03)

A Shochiku Production ──

 Girl ... are you all right?
 Yes. Thank you very much.
 You're safe now.
 You aren't slaves any more.
 You're free.
 You can all go home.
 Where are you from?
 Katsushika lsland.
 Katsushika?
 Do you know the island?
 Katsushika...

 God, I love the sound of that name!
 The island where I onece lived.
 The sky there was blue.
 Flowers were blooming.
 A peaceful place where people lived happily.

── DVD字幕の書写


松竹映画『男はつらいよ』 第49作 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇(1997年)
主題歌 渥美 清(口上) - 矢代 亜紀(歌)(2:30) タイトルバック…軽井沢 白糸の滝


緑為す春の夜に ふたりは 凍えきってめぐりあった
中島みゆき『ふたりは』(9:05)
 世良公則とデュエット(1995年) David Campbell 編曲
(みゆきさんの夜の描写はいつもすばらしい。しかも、 HALの夜...)

David Campbell
David Campbell

そんなことは、わたしは知らない。……だが、こういうことは知っている。

すなわち、いつかかつて世界が人間によって改良され、人間によって、一段と豊かに、はつらつと楽しく、危険に、愉快になったとしたら、それは改良家によってなされたのではなく、かの真に利己的な人間によってなされたのだ。わたしは君たちをもそのような利己的な人間に数えたい。目標を知らず、目的を持たぬ、かの真剣に誠実に利己的な人々、生きることと、自分自身であることに満足する人々。……

これらの人々によっておそらく世界はときどき改良された──ちょうど、一つの小さい雲、一つの小さい茶色の影、かすめ飛ぶ小さい鳥によって、秋の日が改められるように。

いつも数人の人がこの世界を歩いていること──家畜ではなく、群衆ではなく、数人の人、飛ぶ鳥や海べの木がわれわれを幸福にするように、ただそれがそこにいるということ、そういうものが存在するということによって、われわれを幸福にする、かのまれなる人々の数人が世界を歩いていること、それ以上に世界が改良を必要とするとは信じるな。……
(Zarathustras Wiederkehr, 1919)


中島みゆき『恋文』(2003年)

 探るような眼で恋したりしない あなたの味方にどんな時だってなれる
 試すような眼で恋したりしない あなたのすべてが宝物だった
 嘘でも芝居でも ふりでもつもりでも 愛でも毒でも
 何も違わないでしょう
 試すような眼で恋したりしない あなたのすべてが宝物だった

 間奏 … Gut Guitar Solo Michael Thompson (0:37)


いつも数人の人がこの世界を歩いている──そう、たとえば、ナンシー、とらさん、名も知れぬ数人の人が、……思い当たるだろう──。

きっと、ボーマン(David Bowman)とハル(HAL9000)も。

David Bowman
HAL9000

AE-35 Unit


第四部 完(2022年3月18日)